2023年11月14日(火)日経XTECHより
ローソン銀行、BIPROGYのオープン勘定系「BANKSTAR」を採用へ、というニュースについてまとめます
ニュースのポイント
- ローソン銀行がBIPROGYのオープン勘定系「BANKSTAR」を採用する方向で調整
- 初期費用と5年間のランニングコストを合わせて、投資額は100億円を上回る規模になる見込み
- 次期勘定系システムは、早ければ2026年の稼働を見込んでいる
ローソン銀行 勘定系システム刷新
ローソン銀行がBIPROGY(旧日本ユニシス)のオープン勘定系パッケージである「BANKSTAR」を採用する方向で調整していることが日経クロステック/日経FinTechの取材で2023年11月14日までに分かった。初期費用と5年間のランニングコストを合わせて、投資額は100億円を上回る規模になりそうだ。
課題は何?
ローソン銀行は、出資元である三菱UFJ銀行の勘定系システム(Chance)をベースにした仕組みを採用しているが、現行システムは「トゥーマッチ(多機能すぎる)」とのこと
狙いは何?
BANKSTARはWindows上で動作するオープン勘定系パッケージで、無店舗・無通帳型のネット銀行に適したコンパクトな作りになっているとされる
ローソン銀行は2023年秋までに、次期勘定系システムの中核アプリケーションについて、複数候補の中からBIPROGYのBANKSTARに絞り込んだ。BANKSTARはセブン銀行やauじぶん銀行などで稼働実績があり、ローソン銀行はこうした点を評価したとみられる。次期勘定系システムは早ければ2026年の稼働を見込んでいる。
今後の予定は?
現行システムは、日本IBMから2021年に分社したキンドリルジャパンの北関東にあるデータセンターで稼働している。キンドリルジャパンは同データセンターを閉鎖する方向で準備しており、ローソン銀行は勘定系システム刷新とデータセンター移転を両にらみで進める必要がある。
ネット銀行の勘定系システム
Wikipediaのまとめによると、BIPROGYの「BANKSTAR」はセブン銀行やauじぶん銀行に次いでネット銀行としては3行目になる。富士通のW-BANKを、PayPay銀行、ソニー銀行、大和ネクスト銀行の3社が採用しており、BANKSTARはこれに並ぶことになる
ローソン銀行 勘定系システム刷新 まとめ
2026年の稼働予定は、ローソン銀行にとっても重要な節目となる。同行は、次期勘定系システムの稼働により、新たな成長に向けた基盤を整えることになりそうだ
以上