2024年2月9日(金)日本経済新聞本紙より
京都銀行など13行は8日、銀行の勘定系システムをクラウド技術を使った新システムに移行すると発表したとのこと
- ニュースのポイント
- 京都銀行など勘定系をクラウドへ移行
- 地銀のシステムセンターは計15のグループに分かれる
- 地銀共同センターの参加行は13行
- 銀行がシステム開発を進める背景
- 基幹システムをクラウド上で統合
- NTTデータ、統合バンキングクラウドの開発着手
- まとめ
ニュースのポイント
- 銀行の勘定系システムをクラウドへ移行。参加行は京都銀行を含む13行
- 2028年1月稼働を目指し、4月から本格的な開発に着手する
- NTTデータの開発するオープン系共同利用型クラウド基盤「統合バンキングクラウド」を導入
京都銀行など勘定系をクラウドへ移行
京都銀行など13行は8日、銀行の勘定系システムをクラウド技術を使った新システムに移行すると発表した。4月から本格的な開発に着手し、2028年1月の稼働をめざす。メインフレームと呼ばれる大型コンピューターから脱却し、システムの保守・管理コストを削減。新サービスの開発や顧客の利便性向上に経営資源を振り向ける。
地銀のシステムセンターは計15のグループに分かれる
国内の地銀はシステムベンダー別に計15のシステムグループに分かれてシステムを共同利用している。13行は「地銀共同センター」と呼ばれる陣営に属し、NTTデータのシステムを使ってきた。
地銀共同センターの参加行は13行
京都銀行のほか、千葉興業銀行、岩手銀行、池田泉州銀行、愛知銀行、福井銀行、青森銀行、秋田銀行、四国銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、大分銀行、山陰合同銀行、大分銀行が参加する。
銀行がシステム開発を進める背景
銀行がシステム開発を進める背景には、長年使ってきたメインフレームの技術者不足や事業者の減少、半導体不足によるハードウェアの価格高騰がある。
基幹システムをクラウド上で統合
NTTデータは22年11月、勘定元帳の管理など銀行業務の心臓部である基幹システムをクラウド上で一つに統合する構想を発表した。国内約40地銀と新しいシステムへ移行する交渉を進めてきた。
NTTデータ、統合バンキングクラウドの開発着手
NTTデータ社のホームページでもニュースが発表されています。バンキングシステム専用の国産、超高信頼製クラウドを利用するとのこと
まとめ
さらなるベンダーロックインの可能性。
以上