2024年1月10日(水)日本経済新聞紙面より
クレジットカード大手のJCB(以下、JCB)は、スマートフォンを決済端末に接触させず、スマホを持っているだけで決済できるサービスの開発を始めるとのこと
ニュースのポイント
これまでの課題は何?
多様化する顧客のニーズに対応するため、会計業務の効率化と不正防止が求められていた。
解決策は?
米アップルのIPhoneなどに搭載されている技術を活用する。りそなホールディングスや決済端末のベスカ(東京・港)と組み、25~26年年度の実用化をめざす。JCBは決済ネットワークを構築する。りそなホールディングスは本人認証のノウハウを提供するほか、開発したシステムを地域のスーパーなどに売り込む。
効果は?
スムーズで快適な決済体験を実現することで、顧客満足度の向上につながります。
実用化すれば、バックや衣類のポケットにスマホを入れたまま本人認証から決済までをできるようになる。たとえば顧客が来店すると、スマホと店舗の決済端末が連携して顧客を特定する。会計時はスマホを取り出すことなくレジ端末の画面で認証ボタンを押すだけで決済できる。会計時間短縮や不正抑止につながる。
今後の課題は?
単なる決済手段としてだけでなく、来店した顧客のニーズを把握し、それに応えるベストな提案ができるサービスが求められます。
店舗側は顧客のスマホから購買履歴を読み取れるようになる。来店時のスマホの情報から顧客を特定することで、勘や経験に頼ることなく、適当な商品を提案できるようになる。特定の商品の近くで立ち止まる顧客がいれば、スマホ上で割引券を配布して販売促進もできる。
ベスカ株式会社 決済端末
ベスカ株式会社(Vesca Co.,Ltd)は、マルチ決済が可能なのVerifone(ベリフォン)端末を日本国内で活用するためのプラットフォームを提供しています。(非上場)
Vescaは創業以来、会員カードの発行や管理、運用サポート、リアル(店舗)とオンラインの顧客情報の一元化、クレジットカードやポイントカードなど支払い情報と顧客情報の連携など、ペイメントとマーケティングに特化したソリューションを提供してきました。
まとめ
本人認証の方式や個人情報の取り扱いには課題があるものの、さまざまな業種への応用が期待できるサービスだと思います。個人的には、常に混雑しているイメージがある病院や薬局に導入されるといいなと期待しています。タッチレスで感染予防にもなりますし。
以上