2024-01-23 【システム障害】みずほフィナンシャルグループへの業務改善命令、事実上「解除」 システム障害 2024年1月23日(火)日本経済新聞紙面より 2021年2月から9月にかけ、計8回のシステム障害を起こしたみずほフィナンシャルグループへの業務改善命令が事実上解かれた。 ニュースのポイント MINORI 計8回のシステム障害 みずほ障害 問題の真意 危機管理の継続が不可欠 システム障害防止へ200項目対応 全銀ネット障害時の迅速な対応 まとめ ニュースのポイント みずほ銀行への業務改善命令が事実上「解除」された みずほ銀行はシステム障害防止に向けた200項目の改善策を用意し、再発防止に努めている 当時のシステム障害の記憶を伝える展示室を設けた MINORI 計8回のシステム障害 2021年2月から9にかけ、計8回のシスハム障害を起こしたみずはフィナンシャルグループへの業務改善命令が事実上解かれた。報告書を定期的に出すよう求めていた金融庁が今後は提出を求めないと19日付で通知した。障害を防ぐ取り組みや実際に起きた場合の対応力などに改善がみられたためで、障害の発生から約3年ぶりに事態が正常化する。 みずほ障害 問題の真意 システムにかかわるリスクと専門性の軽視 IT(情報技術)現場に対する実態の軽視 顧客への影響に対する感度の欠如、 営業現場に対する実態の軽視 言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢 危機管理の継続が不可欠 みずほの本社には、当時の様子を再現した展示室が設けらているとのこと。 みずほの本社が入る 東京大手町タワーの15階にはシステム障害の記憶を伝える展示室がある。社員なら誰でも入れる広さ54平方㍍の一室に、一連の障害を時系列で振り返るボードが掲げらている。当時の記憶を風化させないように昨年2月に設けられた。 システム障害防止へ200項目対応 みずほ銀行は200項目にもわたる改善策を打ち出し、木原正裕社長は全国を回り現場の声に耳を傾けながら、風通しの良い職場作りを目指しているとのこと。 みずほは障害を防ぐための点検や実際に障害が起きた場合の対応策、システムの保守・運用に携わる人材や組織の強化など約200項目にわたる改善策に取り組んできた。 全銀ネット障害時の迅速な対応 昨年10月に発生した全銀ネット障害時には、他行に先駆けて素早く対応したことが評価されています。 みずほ銀行は直接の 事者ではなかったが、障害の一報から約1時間後の午前9時10分に関係者を集めた会議を開催。対応策を協議し、午前日時過ぎに他行より早く取引の異常を知らせる案内を出した。幹部は迅速な初動に手応えを感じているという。 まとめ みずほ銀行のシステム障害から3年が経過し、風化されそうなところだが、対応を進めている点は評価できます。システム障害は必ず発生するものであり、初動が重要です。改善命令の解除はゴールではなく、当たり前の状態に戻るための一歩にすぎません。 以上